店頭の黒板メニューとHPのメニュー、どっちが大事?|カフェ・喫茶店の集客導線を整理する
知り合いのカフェオーナーに「HPのメニューページって必要?うちは店頭の黒板メニューがあるから」と聞かれたことがあります。たしかに、カフェって通りがかりのお客さんが多いから、店頭の黒板で十分な気もしますよね。
でも、ちょっと待ってください。あなたが知らない街でカフェに入るとき、どうしますか? たぶんスマホで「◯◯駅 カフェ」って検索しますよね。で、Googleマップに出てきた店をタップして、メニューと雰囲気を確認して、「よし、ここにしよう」と決める。この「確認」の段階で、HPがなかったら候補から外れてしまう可能性があるんです。
店頭メニューとHPメニュー、役割が全く違う
結論から言うと、どっちも大事です。ただし役割が違います。
- 店頭の黒板メニュー → すでに店の前にいる人に「入ろう」と決めさせる
- HPのメニューページ → まだ家にいる人に「行こう」と決めさせる
つまり、お客さんのいる場所と心理状態が違うんです。店頭メニューは「通りすがりの衝動」に訴えかけるもの。HPメニューは「事前の計画」に組み込んでもらうためのもの。
店頭メニューが得意なこと・苦手なこと
黒板メニューの最大の強みは「今日のおすすめ」をリアルタイムで伝えられること。季節のフルーツパフェ、本日のスープ、数量限定のスコーン。手書きの温かみも相まって「今しか食べられない」感が出ます。
一方で、通りがかりの人にしか届かないのが弱点です。わざわざ遠くから来てくれるお客さんや、「今度の休みに行きたい」と事前に調べている人にはリーチできません。また、雨の日は通行人が減るので効果が半減します。
HPメニューが得意なこと・苦手なこと
HPメニューの強みは24時間365日、全国どこからでも見られること。「土曜日にあのカフェ行きたいんだけど、メニュー見てみよう」という人に確実に届きます。写真付きでメニューを紹介すれば、注文のイメージもわきやすい。
弱点は「手書きの温かみ」が出しにくいこと。あと、更新が面倒で古い情報のままになりがち。「HPに載ってたケーキ、もうやってないんですか?」と言われると気まずいですよね。
ベストな使い分け
実際にうまくいっているカフェのやり方を紹介します。
- 1HPには定番メニュー(年間を通して提供するもの)を写真付きで掲載する
- 2季節限定メニューはHPの「お知らせ」に軽く載せつつ、詳細はInstagramに誘導する
- 3店頭の黒板には「今日のおすすめ」と「HPでは見られないメニュー」を書いて特別感を出す
- 4黒板に「全メニューはHPでチェック→」とQRコードを添える
💡「HPと現在のメニューが異なる場合があります」
HPのメニューページの下にこの一文を入れておくだけで、「載ってたのにない!」トラブルを防げます。完璧にリアルタイム更新できなくても、この注記があれば大丈夫。
HPメニューに載せるべき情報、載せなくていい情報
HPのメニューページは「全品掲載」じゃなくていいんです。むしろ、全部載せると情報量が多すぎて見にくくなります。
- 載せるべき:看板メニュー3〜5品(写真必須)、ドリンクの価格帯、フードメニューのカテゴリと価格帯
- 載せなくていい:全ドリンクメニューの一覧、トッピングの細かい料金、仕入れ状況で変わるメニュー
お客さんがHPのメニューで知りたいのは「だいたいの価格帯」と「自分が食べたいものがありそうか」です。全品制覇リストではなく、お店の「推し」を3〜5品、しっかり写真付きで紹介するほうが来店意欲をかき立てます。
店頭の黒板とHP、それぞれの持ち場で戦ってもらう。両方揃って初めて、通りがかりの人も、検索してくる人も取りこぼさない集客導線ができあがります。
